本研究では、高温・高圧環境を発生し、さらにその場で試料の物性測定を行える材料合成プラットフォームの開発を目指した。2年間の成果として、高圧発生のためのダイヤモンドアンビル上に、導電性のホウ素ドープダイヤモンドから成る加熱用電極、温度測定用電極、および物性測定用電極を微細加工することに成功した。さらに、ダイヤモンドアンビル自体が割れてしまわない限り、洗浄して繰り返し使用できることも示された。発生可能圧力は50GPa程度、発生可能温度は1000℃程度まで向上した。このプラットフォームを用いて、新規硫化物を合成し、超伝導を示すことを明らかにした。
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