本研究は診療放射線技師養成教育において仮想現実(Virtual Reality:VR)を用いたX線撮影学習の可能性を検証するため胸部X線撮影実習用VRコンテンツの開発およびその学習効果を検証した。我々はコンテンツ開発に際し、熟練技師数名の手技を視線情報による客観的指標からデータを取得し、養成校学生教育を照準とした臨床的妥当性のあるシナリオおよび評価指標を作成してコンテンツに反映した。開発後のコンテンツに対し、教育および学習ツールとして使用感を教員および学生に対して調査した。コンテンツの学習効果を評価したところ、実習前後で臨床的に必要な基礎的な手技の学習効果が得られた。
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