研究課題
研究活動スタート支援
柔軟性があるポリエステルフィルム上にカーボン電極を印刷し、電極表面に脂質高分子膜溶液を滴下することによって、スクリーン印刷型脂質高分子膜電極を試作した。従来の液膜型味覚センサ(塩味センサ、酸味センサ、甘味センサ)で使用されている脂質高分子膜を印刷型電極に応用することで、一部の汗成分を定量化する可能性が示唆された。しかし、塩味センサと酸味センサは、NaClと乳酸に高選択性を示したが、甘味センサは汗成分中のグルコース濃度に対して感度と選択性が不十分である。
電気電子工学
本研究は、これまで行ってきた脂質膜高分子膜の研究成果を応用・発展させることで、汗に含まれる電解質、乳酸、グルコースを対象とした新規印刷型センシングデバイスの開発を目指すものである。従来の液膜型脂質膜電極より、小型、低コスト、軽量でフレキシブルなどのポテンシャルを有した脂質膜センシングの重要な基盤技術としての試みである。