心臓の規則正しい拍動は、洞結節に存在するペースメーカ細胞が制御しています。ペースメーカ細胞が発する電気刺激(自動能)が一方向性に下流の心房、心室に伝わることにより、ヒト心臓の協調した収縮が生み出されます。しかしながら、ヒト心臓からペースメーカ細胞を直接採取することは困難であるため、ヒトペースメーカ細胞の解析はほとんど進んでいませんでした。そこで本研究では、ヒトiPS細胞からペースメーカ細胞を高純度に分取できる実験系を利用し、ペースメーカ細胞の高効率の分取法について検討しました。さらに、生体材料を用いたヒトiPS細胞由来心筋細胞の三次元組織化について開発を行っています。
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