炭素源依存的なムチン付着性を示すLactococcus cremoris 7-1株の全ゲノム配列を解読後、5種類の糖をそれぞれ主炭素源とする培養条件でRNA-seq解析を実施し、ムチン付着性と発現量とで正の相関を示す16のムチン付着性因子候補を同定した。 本菌株は染色体上に既知のアドへシンEF-TuとGAPDHをコードしているが、これらの発現変動は確認されておらず、付着性変動の主要因ではないと予想された。 16の候補遺伝子からはアドへシン様ドメインを持つ機能未知タンパク質が見出されており、本タンパク質とその生産制御が付着性変動に関与する可能性が示唆された。
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