研究課題
研究活動スタート支援
炭素量が0-2%の極めて低い土壌において、炭素源投入による炭素・窒素動態の影響やそれらを駆動している土壌微生物群集の動態を調べた。まず、炭素量が低い土壌であっても炭素源投入による微生物動態やそれに伴うCO2放出量は、もともとの炭素量の違いに大きく影響されることを明らかにした。また、炭化物のような比較的分解されにくい炭素源の投入は、土壌からの実質的な炭素放出量を抑制し、結果として炭素蓄積に貢献する可能性が示唆された。
土壌生態学
本研究成果は、作物残さなどの有機物の投入は、炭素貯留などの影響に対して、もともとの土壌炭素量によって大きく変化することを示した。また、この結果を炭素量が0-2%の極めて低い土壌で明らかにしたことは、貧栄養土壌に対する炭素貯留の可能性や土壌肥沃度改善に対処するための基礎的な理解につながる。