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2021 年度 研究成果報告書

胚体外細胞系譜を規定するヒト特異的Hippo-YAPシグナルの役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K22615
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0701:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

柴田 峻  東北大学, 医学系研究科, 助教 (40885670)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
キーワードヒトTS細胞 / Hippo-YAPシグナル
研究成果の概要

胚体外細胞系譜の運命決定や維持へのHippo-YAPシグナルの役割を検討した。YAPは、ヒトナイーブ型ES細胞では核および細胞質に、ヒトTS細胞では主に核に局在した。次に、ES-TS細胞分化転換過程におけるYAPの局在を解析したところ、栄養膜系譜のマーカーであるGATA3陽性細胞において、YAPの核移行が顕著であった。さらに、YAP-TEAD阻害剤verteporfinの濃度依存的に、ヒトTS細胞の細胞増殖が抑制された。以上により、ヒトES細胞から胚体外系譜への分化やTS細胞の維持にYAPの関与が示唆された。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒト受精卵から内部細胞塊(ICM)と栄養外胚葉(TE)に細胞系譜は分離し、胚盤胞が形成される。マウスの場合、ICMとTEの運命決定にHippo-YAPシグナルが関与することが知られる。しかしヒトの場合、Hippo-YAPシグナルの関与を含め、ICMとTEの運命決定機構の詳細は明らかでない部分が多い。本研究では、ヒト胚性幹(ES)細胞や栄養膜幹(TS)細胞等を活用し、運命決定機構や栄養膜系譜維持へのHippo-YAPシグナルの関与を示した。本研究成果は、ヒト初期発生機構の分子機序の理解の一助となり得ると期待する。

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公開日: 2023-01-30  

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