本研究は生物種特異的な大脳外套構造を生み出す発生学的基盤を明らかにするため、研究代表者が開発したiOnスイッチの改良と鳥類脳の時空間的イメージングの整備に取り組んだ。iOnスイッチの改良では、5色のバージョンと細胞内局在タグを付加したiOnスイッチも作製した。イメージングに関しては、Scale法を用いてクローン標識鳥類脳スライス及び全脳を透明化し、共焦点顕微鏡を用いて1細胞レベルで撮影することに成功した。また、全脳透明化脳の光シート顕微鏡撮影法の条件検討と、脳スライスを用いたタイムラプスイメージングを行った。これらの検討から、iOnスイッチが従来のツールよりも正確なデータが取れることを示した。
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