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2021 年度 実績報告書

BMIによる学習の意図的制御とその神経回路基盤

研究課題

研究課題/領域番号 20K22678
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

平 理一郎  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (80712299)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
キーワードBMI / 小脳 / 大脳基底核 / RNN
研究実績の概要

本研究ではまずScan optogeneticsを構築した。このシステムはChR2をラット大脳皮質の特定領域で活性化するための青色光の位置を高速に移動させることができる。これを用いて、一点あたり5msecの刺激を32x32のグリッド上に配置した点群に対し100msecに一度連鎖的に行った。ラットの大脳皮質上部の頭蓋骨を薄くすることで青色光の透過性を高めることで、侵襲性を最低限度に保ったままのin vivo実験を可能とした。小脳皮質と小脳核、黒質緻密部にNeuropixelsプローブを配置し、大脳皮質からの神経活動の伝搬を調べた。この記録で得られたデータから、大脳皮質の特定領域の細胞活動が細胞タイプ依存的に伝搬する様子や、異なる遅延時間などが明らかになった。
Neuropixelsプローブは384電極同時記録が可能であるが、そのうち一つのチャンネルにおける細胞発火活動をリアルタイムに抽出することに成功し、BMIが可能なシステムの構築まで行ったが、実際にBMI実験に成功するところまでは到達しなかった。今後も継続していく予定である。
CNNとRNNに対し、音Cueに対するレバー引きによって報酬を得るトレーシングを行ったあと、単一ユニットの活動を条件付けするように深層強化学習によってトレーシングを行った。その結果、3層以上のCNNにおいては単一ユニットのオペラント条件付けが容易であることが明らかになった。RNNについては単一ユニットのオペラント条件付けによって細胞活動が大きく変化し、元の運動学習に影響が及んでしまった。これらのモデル実験は改善の余地があるため、今後も継続していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Neuropixelsおよびスキャン光遺伝学系を用いた大脳から小脳核へ投射する多シナプス経路のマッピング2022

    • 著者名/発表者名
      吉田 達見、青木 秀平、礒村 宜和、平 理一郎
    • 学会等名
      日本神経科学学会

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公開日: 2022-12-28  

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