予備検討によりin vivoマウスモデルの腫瘍を縮小する事が明らかとなっていたM-chlorin e6 を用いた光線力学療法 (PDT) に対してさらなる検討を行ったところ、腫瘍組織内のがん促進的なM2-TAMの割合を減少させ、腫瘍抑制的なM1-TAMの割合を増加させることを見出した。また、M-chlorin e6 PDTによりがん細胞表面へのCRTの表出が促進され、マクロファージによる貪食の増加が確認された。以上より、M-chlorin e6 PDTはM2-TAMの減少を含む複数の経路による腫瘍免疫賦活化能を有する事が明らかとなった。
|