小胞体ストレスセンサータンパク質の一つであるPERK阻害薬のGSK2606414はin vitro PDモデル細胞の細胞死を強く抑制したが、アポトーシス誘導薬、小胞体ストレス誘導薬誘発の細胞死に対して保護作用を示さず、PD病態特異的に保護作用を示す可能性が示唆された。また、ウェスタンブロット法で解析した結果、薬物誘発in vitro PDモデルにおいてはGSK2606414の標的となるPERKの活性化が見られず、GSK2606414はPERK経路非依存的にPD病態を改善することが示唆された。以上の結果より、GSK2606414はPD病態に対する新たな治療薬候補となる可能性がある。
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