プロスタグランジン(PG)膜輸送体SLCO2A1はPG作用調節に重要な役割を果たし、その機能喪失は肥厚性皮膚骨膜症(PDP)と非特異性多発性小腸潰瘍(CEAS)の2つ難病の原因となる。我々は、SLCO2A1が細胞種によって細胞膜と細胞内小胞の異なる局在を示し、その局在の違いによりPG作用を「減弱」と「増強」の相反する方向に調節することを発見したが、その局在制御機構は不明であった。本研究では、翻訳後修飾であるN型糖鎖修飾がSLCO2A1の細胞膜発現量を調節する局在制御因子の一つであることを見出した。
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