必須アミノ酸のトランスポーターであるL-type amino acid transporter 1(LAT1)をコードする遺伝子Slc7a5を軟骨細胞特異的に不活化させた側弯症マウスの経時的な観察により、側弯発生・進行過程における特発性側弯症との類似性の有無、さらには骨密度低下が側弯進行の原因であるか否かについて検証した。LAT1不活化マウスは早期発症特発性側湾症と類似した特徴を持ち、また、骨密度の低下が側弯の発症・進行に続発して起こることが確認され、特発性側湾症における骨密度低下が側弯進行の結果として起こることが示唆された。
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