本研究では14日間の摂食同調による強い空腹後の摂食によるマウス回腸FGF15の発現低下には転写因子が作用しているのではないかと仮定し、摂食前、摂食3時間後のマウスの回腸のRNAシークエンス法を用いて探索したところ、21個の転写因子が変動していることが分かった。更にFXRのアゴニストであるコール酸食を与えてFGF15の発現量を測定したところ、FGF15の発現は上昇するが摂食による低下比は通常食と変わらなかったため、胆汁に含まれるFXRの天然アンタゴニストであるミュリコール酸の関与の可能性は低くなった。またFGF15の発現低下に必要な摂食同調は1日であることが分かった。
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