生体イメージングにより炎症部位の血管壁に浸潤する好中球から小胞が分泌されることを明らかにした。また、セルソーターを用いて末梢血中から好中球由来小胞を回収する技術を確立した。さらにフローサイトメトリーの技術を用いて細菌性肺炎モデルマウスにおける末梢血中の好中球由来小胞の数をモニターし、末梢血中の好中球由来小胞が炎症の進行に伴い増加することを示した。その機能についての検討も行い、脳の特定領域に投与すると、肺炎モデルマウスの臓器障害が抑制された。またその動態についての検討を行い、好中球由来小胞を血管内投与すると網内系や脳の一部に蓄積されることを明らかにした。
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