研究課題/領域番号 |
20K22757
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉川 美登利 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90881441)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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キーワード | ASK1 / 脳室周囲白質軟化症 / 炎症 |
研究実績の概要 |
Apoptosis signal-regulating kinase 1 (ASK1)に着目し、1) 脳室周囲白質軟化症の病態形成機序の解明、および2) ASK1活性阻害による妊娠中からの発症抑制および早産児に対する治療的可能性の探求が本研究の目的である。 ASK1ノックアウトマウスの飼育を問題なく行っており、マウス同士を掛け合わせて、児のジェノタイピングを行っている。そして脳室周囲白質軟化症(Periventricular leukomalacia:PVL)のモデルマウスは確率されており、現在このモデルマウスの再現を行っている。3種類の交配の仕方によって得られた妊娠マウスに対し、PVLモデルを施行し、それぞれ得られた3種類のジェノタイプの児でのPVL病変がどうかを今後検討していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ASK1ノックアウトマウスの飼育は問題なく行っており、マウス同士を掛け合わせて、児のジェノタイピングを行っている。脳室周囲白質軟化症のモデルマウスは確率されており、現在このモデルマウスの再現を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
3種類のKOマウスの交配の仕方による3群で脳室周囲白質軟化症(PVL)モデルを施行、母体ASK1もしくは胎児ASK1のPVL類似病変形成への関与について検討する。さらにこれらのPVLモデルマウスに対し、ASK1阻害剤であるK811の治療的効果を検証する。 そしてオリゴデンドロサイト前駆細胞 (Oligodendrocyte precursor cells : OPC)のストレス応答にASK1が密接に関与し、PVL病態形成に関わる可能性、およびASK1阻害による白質障害に対する治療的可能性を、ASK1KOマウス由来OPC初代培養細胞、さらにはASK1阻害剤を用いた実験により検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
もともと実験室に存在していた物品などを使用できたため、次年度使用額が生じた。今後は残った限度額でオリゴデンドロサイト前駆細胞の初代培養などを行っていく。
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