CD4陽性T細胞は抗原の刺激を受けた後、一部は記憶細胞として長寿命を獲得し維持される。しかし、どのように長寿命を獲得し維持されるのか、細胞内外の分子メカニズムは不明であった。本研究では、レトロウイルス導入によるshRNAや阻害抗体投与、遺伝子欠損マウスを用いて解析を行った。その結果、細胞分裂やIL-2Rβが重要であること、記憶で発現が高いCXCR6は獲得に関わっていないが維持に関わっている可能性が高くなった。予想外ではあったが、現在更なる研究を進めている。また長寿命維持に関しては、解糖系やインテグリン分子下流シグナルが長寿命の維持に重要であることが明らかになった。
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