本研究では花粉症のなりやすさと花粉に含まれる免疫を活性化する物質の1種であるβ-グルカンとの関連について検討した。本研究で検討した花粉のうちスギ、ヒノキ、カモガヤについてはβ-グルカンが花粉症発症に影響を与えている可能性が高い。一方でブタクサ、シラカバについては別の物質によって免疫が活性化されることで花粉症発症に関わると考えられる。また、花粉症になりにくい花粉として検討したセイタカアワダチソウ、イチョウ、アカマツ、クロマツについては通常飛散している状態ではβ-グルカンは免疫の活性化に関与していないことが明らかになった。
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