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2021 年度 研究成果報告書

網羅的ゲノム編集生体内スクリーニング法による難治性B細胞リンパ腫治療標的の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20K22854
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

水谷 信介  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40883088)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
キーワードCRISPR/Cas9 / MYC / 悪性リンパ腫 / がん抑制遺伝子
研究成果の概要

本研究では高悪性度B細胞リンパ腫(B cell lymphoma: BCL)の病態形成過程の一部を担うことが既知である遺伝子、MYC誘導性のBCL発症マウスモデルを活用した網羅的ゲノム編集生体内ノックアウトスクリーニングを行い、MYC過剰発現との協調作用により、その欠失が超高リスクBCLを形成する新規がん抑制遺伝子の同定を目指すこととした。検討の結果、新規がん抑制遺伝子として同一のパスウェイ上に存在2つの遺伝子を同定し(研究遂行上の秘密保持の観点から遺伝子X, Yとする)、生体内検証実験で確認できた。臨床検体においてもその予後に与える影響を確認することができた。

自由記述の分野

血液内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

悪性リンパ腫は造血器腫瘍において最も高頻度な疾患群であり、高齢化社会において増加の一途にある。なかでもBCLはその大部分を占めるが、近年の免疫化学療法の発展により、BCLの長期治療成績は著明に改善した。しかしながら、超高リスク病態の形成を機能的観点において司る真の責任分子異常は未だに不明である。本研究で同定した新規がん抑制遺伝子は、高度難治BCL治療における新たな標的分子候補となり、新規治療戦略の開発への発展が期待できる。また、臨床プロファイルとの相関を検討することにより、診断と治療における新たなバイオマーカー確立への応用も期待でき、高度難治BCL治療戦略の大きな発展につながる。

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公開日: 2023-01-30  

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