研究課題/領域番号 |
20K22882
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
松本 健嗣 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (60597558)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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キーワード | MRI / 急性冠症候群 / プラーク |
研究実績の概要 |
本研究の目的の1つである「冠動脈核磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging, MRI)を用いたプラーク内出血の同定法の確立」について、冠動脈MRI所見と冠動脈粥腫切除標本との比較検討を行った。当該プラークのT1信号値はプラーク内出血を示唆するglycophorin A scoreと有意な相関が認められた。本研究成果はAm Heart J Plus誌にacceptされた(Ehara S, Matsumoto K, et al. Am Heart J Plus. 2021; 10: 100047)。本研究成果によって、冠動脈MRIにおけるT1高信号は、臨床的に冠動脈内血栓とプラーク内出血を示唆する指標となりうることが判明した。不安定プラーク指標としての冠動脈MRIにおけるT1高信号の意義が明確化したことで、後続する前向きコホート研究の根拠を支持する重要な成果であった。 「非侵襲的な冠動脈不安定プラークの指標としての冠動脈MRIの意義について、バイオマーカーや各種画像所見との対比、経時的変化について検討を行う」という次の目的を達成するべく、新たな前向きコホート研究[プロジェクト名:High-Intensity Signal in T1-weighted imaging as a nOvel marker of Intra coronary thRombus and intraplaquE hemorrhage-HISTOIRE study (UMIN000043533)]を立案・計画した。本プロジェクトは大阪市立大学医学系研究等倫理審査委員会で承認を得た(2021-050)。現在、関係部署との各種調整を終了し、症例募集中である。前向きの観察研究であり、今後研究成果については随時発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「非侵襲的な冠動脈不安定プラークの指標としての冠動脈MRIの意義について、バイオマーカーや各種画像所見との対比、経時的変化について検討を行う」という次の目的を達成するべく、新たな前向きコホート研究[プロジェクト名:High-Intensity Signal in T1-weighted imaging as a nOvel marker of Intra coronary thRombus and intraplaquE hemorrhage-HISTOIRE study (UMIN000043533)]を立案・計画した。本プロジェクトは大阪市立大学医学系研究等倫理審査委員会で承認を得た(2021-050)。関係部署との各種調整は終了し、令和3年7月からの症例募集を開始している。この新たなコホート研究について令和3年4月からの募集開始を予定していたため、やや遅れていると判断した。また新型コロナウイルス感染症蔓延の影響で入院制限など通常業務に大きな影響が生じている。症例のリクルートが当初の予定症例数を下回っていることからも、やや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
前向きコホート研究[プロジェクト名:High-Intensity Signal in T1-weighted imaging as a nOvel marker of Intra coronary thRombus and intraplaquE hemorrhage-HISTOIRE study (UMIN000043533)]は現在症例募集中であり、引き続き症例のリクルートを継続する。データベースを構築し、随時アップデートおよび解析を行っていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新たな前向きコホート研究[プロジェクト名:High-Intensity Signal in T1-weighted imaging as a nOvel marker of Intra coronary thRombus and intraplaquE hemorrhage-HISTOIRE study (UMIN000043533)]について、令和3年7月からの症例募集を開始しているが、新型コロナウイルス感染症蔓延の影響で入院制限など通常業務に大きな影響が生じていることから症例のリクルートが当初の予定症例数を下回っているため研究計画に遅れが生じていることによる。また、学会出張も院内規定等で大幅に規制されていることから旅費が生じなかった。
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