免疫チェックポイント阻害剤であるPD-1阻害薬により免疫は活性化し、がん免疫を増強する。一方で、特有の副作用(免疫関連副作用)も生じ得る。免疫関連副作用は、あらゆる臓器で発症し得るが、皮膚に生じる頻度が最も高い。重篤な皮膚障害は治療中止に至ることもあり、副作用への対策は喫緊の課題である。 PD-1シグナル阻害下誘導乾癬様皮膚炎の特徴、およびIL-6シグナルが治療標的となり得ることが明らかにした本研究成果は、特に重篤な副作用からの早期回復や重篤化する前の予防に関する治療開発に寄与する可能性がある。
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