IFN-1は腸上皮細胞において細胞死を誘導すること、同作用はAtg16L1欠損腸上皮で著しく増幅・促進されることを明らかとした。また細胞死制御におけるキー分子の一つであるRIP1のキナーゼ活性を不活化させることによりIFN-1誘導性細胞死に抵抗を示し、Atg16L1欠損下における細胞死増強作用も抑制することを明らかとした。細胞内オートファジーが障害された環境ではIFN-1応答が増強・促進されることから、腸上皮におけるIFN-1-オートファジー相互作用が炎症性腸疾患の病態において重要な役割を担っていることが考えられ、同作用においてRIP1キナーゼ活性が重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
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