研究成果の概要 |
非アルコール性脂肪性肝疾患に対する有効な治療法の開発が急務である。本研究では新たにマイオカイン関連6因子(Angptl4, Bdnf, Cxcl1, Igf1, IL-6, Pgc1a)がマウスモデルにおける脂肪肝、インスリン抵抗性の増悪に関連していることを見出した。さらに培養細胞を用いた検討にてAngptl4、Cxcl1およびBdnfは肝細胞内のミトコンドリアの基礎呼吸酸素消費量および最大呼吸酸素消費量、ATP産生を調整していることを明らかとした。本研究結果により骨格筋より分泌されるマイオカインを主軸とした、脂肪肝、肥満に対する新たな治療ターゲットが明らかとなった。
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