ATL症例で高頻度に見られるSTAT3 D661Y変異はHBZとの結合をより強固なものとすることが判明した。SIEコンセンサス配列やTREコンセンサス配列を用いたルシフェラーゼレポーターアッセイより、HBZはSTAT3 D661Y変異体共存在下にJAK-STATシグナル経路のみならず、TGF-βシグナル経路も活性化することを見出した。 一方、IL-10ノックアウトマウスを用いた解析よりHBZトランスジェニック/IL-10ノックアウトマウスは低体重、活動性の低下、毛並みの乱れなどの痛みや病気の徴候を示し、早期に死亡に至ることが判明した。
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