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2022 年度 研究成果報告書

グリアコネキシン発現エキソソームによる多発性硬化症の制御と血液バイオマーカー開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K22910
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

Maimaitijiang Guzailiayi  国際医療福祉大学, トランスレーショナルニューロサイエンスセンター, 特任助教 (60887107)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2023-03-31
キーワード脱髄疾患 / 多発性硬化症 / エキソソーム / コネキシン / グリア線維性蛋白 / イソフォーム / アストログリア / マイクロRNA
研究成果の概要

多発性硬化症(MS)の再発期と二次進行期で血液アストログリア由来のグリア線維性蛋白を含有するエクソソームが増加していた。コネキシン(Cx)43をコードするGJA1は、酸化ストレスなどで低分子量イソフォームの発現が増える。MSの末梢血では低分子量イソフォームのうち、GJA1-29kが、再発期、寛解期、二次進行期と継時的に増加した。野生型マウス実験的脳脊髄炎(EAE)では末梢血で急性期から慢性進行期にかけてGJA1-29kを発現するエクソソームが著増した。アストログリア特異的Cx43 inducible conditional knockoutマウスのEAEでは、その増加が消失した。

自由記述の分野

神経内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

多発性硬化症で二次進行期が起こる理由は不明で、二次進行期バイオマーカーもない。本研究で、MSでは二次進行期に血清中のグリア線維性蛋白とコネキシン低分子量イソフォームGJA1-29kを含有するエキソソームが著増することを発見した。これらの血清エキソソームは、多発性硬化症の新たな二次進行期バイオマーカーとなることが期待され、病期の診断において大きな意義を有する。野生型と脳アストログリア特異的なコネキシン43のinducibel conditional knockoutマウスの実験的脳脊髄炎の比較から、GJA1-29kを含有するエキソソームがアストログリア由来のものが多いことを証明できた。

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公開日: 2024-01-30  

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