非特異性小腸潰瘍症やNSAIDs起因性小腸潰瘍はともにプロスタグランジン(PG)が発症に関与していると考えられるが、その発症メカニズムは明らかとなっていない。我々はNSAIDs起因性小腸潰瘍形成における腸内細菌叢の関与とプロバイオティクスの影響を明らかとするため、RCTを行い、プロバイオティクス内服群では小腸潰瘍の発生率はプラセボ群より有意に少ないこと明らかとした。また小腸の細菌叢の解析にあたり、消化管各部位における細菌叢の相違について検討を行った。今後、NSAIDs起因性小腸潰瘍における細菌叢の変化、非特異性多発性小腸潰瘍症でのPGやそのレセプター、トランスポーターの発現を検討していく。
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