血圧変動が増大すると、心血管疾患、腎疾患や認知症のリスクが上昇する。しかし、血圧変動性を小さくする治療が、疾患リスクを低下させるかは明らかでなく、有効な治療方法も明確ではない。本研究代表者らの実験系では、ヒトを対象とした介入研究と異なり、環境因子が均一化・単純化されており、変動性増大のメカニズム・病態解析、および実験的治療を、容易に行うことが出来る。今回得られた成果をもとに、本研究を展開することにより、血圧変動性の病態解析と治療手段探索についての新たな知見が得られ、上記疾患群の予防や進展抑制につながる可能性がある。
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