潰瘍性大腸炎(Ulcerative colitis: UC)は原因不明の難病であり、疾患特異的診断法や客観的バイオマーカーが存在しない。 本研究ではUCにおける抗インテグリンαVβ6自己抗体について検証した。集積した症例でUC診断における抗インテグリンαVβ6自己抗体の有用性、疾患活動性との相関について解析した結果、診断については予備実験(感度92%、特異度95%)と同様非常に良好な結果であり、疾患活動性と自己抗体価には相関関係が認められた。 以上より、抗インテグリンαVβ6自己抗体はUC診断・疾患活動性評価において有用なバイオマーカーとなる可能性が示唆され、論文投稿・学会発表などを行なった。
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