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2020 年度 実施状況報告書

IGF-1依存的ヒト軟骨細胞の増殖・分化制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K22939
研究機関鳥取大学

研究代表者

藤本 正伸  鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (80745224)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
キーワードIGF-1 / iPS細胞 / 軟骨細胞 / 成長障害
研究実績の概要

これまでに、GH-IGF-1系を主体とした、ヒト成長障害の原因に関する英文総論の共著者として執筆活動に取り組み、PAPP-A2などのIGF-1の生体利用率を調節する因子についてまとめた。(Hwa V, Fujimoto M, Zhu G, Gao W, Foley C, Kumbaji M, Rosenfeld RG. Rev Endocr Metab Disord. 2021;22(1):43-58.)
また、当初の計画で利用する予定であったヒトiPS細胞の培養を開始した。当教室においても安定した継代条件を確立した。既報のTsumakiらの方法(Stem cell reports. 2015;4(3):404-418.)に従って軟骨分化誘導を開始した。iPS細胞コロニーの数が高い条件での分化を実施すると軟骨様細胞塊の形成が良好であるなど、プロトコールの追試実験も終えている。分化誘導効率を高めるため、最適な培養・分化条件の検索に取り組んでいる。また、分化誘導中の複数の段階において、RNA・タンパクの抽出保存を実施し、今後の遺伝子発現実験やタンパク発現解析の準備を進めている。まだ、再現回数が少ないため、今後も同様の実験を繰り返す。次段階では、IGF-1、インスリンといった成長因子の濃度勾配を設けて、軟骨細胞塊の大きさの変化や遺伝子発現の変化等について確認を行う予定である。同様の研究を複数のiPS細胞株で実施し、正常iPS細胞株間での差異についても検討する。
iPS細胞に対して、IGF1R遺伝子変異の導入を行い軟骨の分化誘導におけるIGF-1シグナルの重要性についても研究を実施していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究責任者がコロナウイルス感染症患者診療に携わり、研究開始が遅れたため。

今後の研究の推進方策

2021年度より本格的なヒトiPS細胞の培養を開始しており、誘導軟骨細胞の作成を進める。
誘導軟骨細胞十分な作成ができた段階でIGF-1、インスリンといった成長因子の濃度勾配を設けて、軟骨細胞塊の大きさの変化や遺伝子発現の変化等について確認を行う実験を計画中である。また、同様の研究を複数のiPS細胞株で実施し、正常iPS細胞株間での差異についても検討する。
iPS細胞に対して、IGF1R遺伝子変異の導入を行い軟骨の分化誘導におけるIGF-1シグナルの重要性についても研究を実施していく。

次年度使用額が生じた理由

コロナウイルス感染症患者対応に時間を要し、十分な研究が遂行できていなかった。今後、ヒトiPS細胞の分化誘導用サイトカインの購入、遺伝子発現解析用のqPCRの実施、mRNA-seqによる網羅的遺伝子発現調節の解析を予定しており、早急に研究を推進する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Genetic causes of growth hormone insensitivity beyond GHR2020

    • 著者名/発表者名
      Hwa Vivian、Fujimoto Masanobu、Zhu Gaohui、Gao Wen、Foley Corinne、Kumbaji Meenasri、Rosenfeld Ron G.
    • 雑誌名

      Reviews in Endocrine and Metabolic Disorders

      巻: 22 ページ: 43~58

    • DOI

      10.1007/s11154-020-09603-3

    • 査読あり / 国際共著

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公開日: 2021-12-27  

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