• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

先天性難聴モデルにおけるGER胎生期変性の原因と難聴発症メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K22986
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

高橋 恵里沙  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (20875546)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2023-03-31
キーワード内耳 / 難聴 / GER
研究実績の概要

先天性難聴は先天性疾患の中でも最も多いものの一つであり、その発症メカニズムの解明は治療戦略において重要である。申請者らは、先天性難聴の原因遺伝子Xをノックアウトしたマウスの内耳に、「greater epithelial ridge (GER)の胎生期変性」という新しい表現型を発見した。GERは、聴覚の伝導を担う内有毛細胞の生後成熟に不可欠である。内有毛細胞は正常聴覚の獲得に関与していると報告されているが、GERの胎生期の変性が及ぼす聴覚への影響は現在まで明らかにされていない。本研究ではGER胎生期変性の原因、およびGERの機能異常が蝸牛発生に及ぼす影響を検証する。
昨年度はトランスジェニックマウスを用いて、先天性難聴の原因遺伝子Xの機能を失った細胞を蛍光色素GFPで標識して、細胞の挙動を追跡した。また、内耳の発生に関与している遺伝子やタンパク質の発現および分布を調査し、遺伝子Xの機能を有するマウスと失っているマウスでの変化を調べた。
GER機能異常が聴覚に必須な内有毛細胞の発生に及ぼす影響に関する知見は未だ十分に明らかとなっていない。本年度の研究活動期間は産休育休を所得したため1ヶ月間のみとなった。この間、次の項目を検討した。X遺伝子変異モデルであるトランスジェニックマウスを用いて、GER胎生期変性がGERに隣接する内有毛細胞の発生異常に関与しているかを明らかにする条件検討を行った。
これらの研究成果を基盤にして、近い将来、GER胎生期変性を原因とする先天性難聴に対する治療戦略の確立を目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021年5月から2022年3月まで産休育休を取得したため。

今後の研究の推進方策

GER機能異常が、聴覚に必須な細胞である内有毛細胞の発生に及ぼす影響について検証する。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由:産休育休を取得したために、学会への参加を辞退しており、参加費や旅費などの使用用途がなくなったため。また、産休育休中は人件費も使用しなかったため。
使用計画:物品費などに当てる予定である。

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi