研究課題/領域番号 |
20K22998
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
木戸口 正典 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 特命助教 (30880132)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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キーワード | 好酸球性副鼻腔炎 / 慢性副鼻腔炎 / マイクロバイオーム / 真菌 |
研究成果の概要 |
慢性副鼻腔炎(好酸球性副鼻腔炎・非好酸球性副鼻腔炎)と診断された患者179名から鼻腔ぬぐい液の検体を採取した。収集したぬぐい液から微生物叢由DNAを抽出した。真菌得意的なinternal transcribed spacer(ITS)領域を増幅するプライマーを使用し、次世代シークエンサーにて増幅した塩基配列を測定し、菌種の種レベルまで系統分類を行った。得られたデータから好酸球性副鼻腔炎と非好酸球性副鼻腔炎の真菌叢を比較し、真菌叢の多様性や真菌種について解析した。好酸球性副鼻腔炎では重症度が高くなるにつれ、ある特定の真菌種が減少していることが判明した。
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自由記述の分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
好酸球性副鼻腔炎は嗅覚障害や気管支喘息の合併率が高く、鼻腔内にポリープ(鼻茸)が多発し再発率が高い難治性疾患であり、原因としては未だ不明な点が多い。本研究では、好酸球性副鼻腔炎における真菌叢マイクロバイオーム解析を行い、好酸球性副鼻腔炎に特徴的な真菌叢を明らかにした。本研究で見出した特定の真菌をターゲットとして新たな治療法の確立が期待される結果となった。
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