研究成果の概要 |
脳腫瘍は治療が難しく、いくつかの遺伝子変異が予後に関連する。本研究では遺伝子の一塩基多型(SNP)に焦点を当て、術中迅速診断及び患者尿から短時間で術前非侵襲的遺伝子診断を目指した。SNPs解析装置は遺伝子変異部位に特異的プローブを結合させ、加熱で結合変性し発光することで変異を検出する。所要時間は60分と短く、術中迅速診断を可能にする。ナノワイヤデバイスは尿中に存在する微量な腫瘍由来核酸を捕捉できる。本研究ではIDH2, EGFR, BRAF, H3F3A遺伝子変異に対するプローブ開発を行なった。また、IDH1遺伝子R132H変異に対する高感度測定系を構築し、0.01%変異の検出に成功した。
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