研究成果の概要 |
転移性骨腫瘍はほとんどの癌腫で起こり得るうえにQOLを大きく低下させるため早期発見・早期治療が重要な病態である。我々が血中で測定可能な新規タンパクとして同定しELISAによる測定キットを確立したgrowth differentiation factor 15 propeptide(GDPP)は、破骨細胞・骨芽細胞・骨細胞から分泌されるため既存の骨代謝マーカーより有用である可能性がある。 そこで我々は前立腺癌・尿路上皮癌・腎癌患者検体を用いてGDPPの骨転移診断能を検討したところ、GDPPではAUC0.90,0.87,0.81でありいずれもALPよりも高値(0.65,0.87,0.67)であった。
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