生体吸収性ハイドロゼラチンゲルを用いて,ゲル化したMC/CNHsはラット皮下埋入にて炎症性を示さなかった.ラット第一大臼歯抜歯後にTiスクリューを即時埋入し,4週経過後にリガチャーワイヤーを歯肉溝に巻いて歯周炎モデルラットを作製した. CNHsとの複合体においてクロルヘキシジン(CHX)・塩化ベンザルコニウム(BAC)・レボフロキサシン・FGFの作製に成功した.NIH-3T3を用いた細胞培養ではFGF/CNHsは細胞毒性を有せずFGFの効果を保持していたが、S.mutans菌を用いた菌培養ではCNHsに担持させることでそれぞれが持つ消毒作用を減弱させる可能性が示唆された.
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