これまでの報告では、IgG4関連疾患の病態形成にTLR7が関与しているという報告はあったが、特に線維化においては、どのようなメカニズムで発症および病態進展を生じるかは不明な点が多かった。本研究では、TLR7を発現したCD163陽性M2マクロファージがリガンド刺激を受けることにより、その下流シグナル経路であるIRAK4-NFkBシグナルが刺激誘導され、線維化関連サイトカインを産生し、線維化を強く促進をすることを明らかとし、これまでに報告がない未知の結果を得ることができた。さらに、このシグナル経路を標的とした治療法の開発といった新たな視点を得ることができた。
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