学術的意義としてロックダウン下に行われた調査が多い中、通常の社会生活下に近い週2~3日の頻度の在宅ワークにおけるクロノタイプによる健康影響の違いを明らかにしたことが挙げられる。 社会的意義としては、生産年齢人口の減少による将来的な在宅ワークの定着と増加を見据え、在宅ワークの健康への効果の側面と保健師による睡眠衛生教育対象の優先性を明らかにしたことである。多様な就労と社会参加の環境を整備する上で労働者の健康が損なわれることがないよう、固有の生体時計特性を配慮した個別化支援方法を検討するための基礎資料の創出に寄与した。
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