2018年に厚生労働省はアドバンス・ケア・プランニングの実践・普及を明文化し、この考え方が社会に認識されるようになった。しかし、最終末期の意思決定に焦点があてられる研究が多く、非がん性疾患のように、長期にわたる経過の中で様々なタイミングで意思決定が必要となる疾患の患者への支援はあまり明らかになっていない。また、慢性疾患を持つ人への支援は看護師も長期的な関わりがある一方で、その役割は明確になっていない。本研究では、看護師は治療方針の決定のみならず、その人が望む生活を支援するための継続的な支援を行っていることが明らかになり、看護師が療養支援を行うことの重要性を示唆する結果であった。
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