研究課題/領域番号 |
20K23181
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
福井 美苗 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (70882207)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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キーワード | 移行期支援 / 移行期患者 / 意思決定 / 意思決定支援 |
研究実績の概要 |
第一研究である、小児看護専門看護師が実施している意思決定支援について、インタビュー調査を終了した。インタビューは計10名の小児看護専門看護師にインタビュー調査を行った。インタビューで得られた内容について逐語録を作成した。分析は質的帰納的分析とした。逐語録よりコードを抽出した。抽出したコードより、サブカテゴリ・カテゴリに分類した。分析結果については、第32回日本小児看護学会学術集会にて発表予定である。また、学会発表後、学術論文作成を予定している。第一研究の小児看護専門看護師が行っている意思決定支援の結果をもとに第二研究を計画中である。第二研究では、こどもと関わる看護師を対象とし、意思決定支援についての意識や実施状況について看護師の属性や施設の特性による関連性を明らかにすることを目的としたアンケート調査を計画している。具体的には、第一研究で得られた小児看護専門看護師が行っている看護実践について、こどもと関わる看護師はどの程度実施しているか、またその看護実践が意思決定支援になるという意識がどの程度あるかについて10段階のリッカート尺度を用いて調査する予定である。看護師の属性については、性別、勤務年数など、施設の特性については病院および病棟の病床数や、小児病棟か混合病棟であるか、外来でのこどもとの関わりの有無などについて調査する予定である。アンケート調査によって得られた結果はスピアマンの順位相関およびMann-WhitneyのU検定によって分析を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
第一研究である、小児看護専門看護師が実施している意思決定支援についてはデータ収集と分析を終え、学会発表および学術論文作成に取り掛かっている。今後第二研究である、意思決定支援の実施状況の差異および看護師や施設の特性による関連性を明らかにするアンケート調査の計画実施を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
第一研究である小児看護専門看護師が実施している意思決定支援について学術論文の作成を行っていく。また第二である意思決定支援の実施状況の差異および看護師や施設の特性による関連性を明らかにするアンケート調査の計画および実施を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症感染拡大により第一研究のデータ収集に時間を要し、第二研究の計画が遅くなった。次年度使用額は第二研究の研究費として使用する。
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