研究課題/領域番号 |
20K23187
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
澤田 宇多子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任助教 (60882412)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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キーワード | オンラインCREW / シビリティ / 働き方の新しいスタイル / 職場のコミュニケーション / ソーシャル・キャピタル |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、職場の対人間のCivilityに働きかけ、労働者間のコミュニケーションを改善・促進し、労働者の心身の健康の増進を図る介入プログラムである、Civility, Respect, and Engagement in the Workplace プログラム(以下CREW)について、Covid-19の感染拡大防止に伴う「働き方の新しいスタイル」に則して、以下の3点 1. オンラインCREWの開発(令和2年10-12月):ヒアリング調査、2. オンラインCREWの実施可能性の検討(令和2年度1月-3年度2月):介入研究による検討、3. オンラインCREWが労働者の心身の健康に関連したアウトカムに与える効果の検討(令和2年度3月-3年度2月):2の前中後において4時点(介入前、介入3ヶ月後、介入終了後、終了から3ヶ月後)のweb調査を実施することである。 令和3年4月現在まで、1. オンラインCREWの開発(令和2年10-12月):ヒアリング調査を終了し、オンラインCREWプログラムの内容に反映させ、オンラインCREWを開発した。現在、オンラインCREWの参加者を機縁法にてリクルート中であるが、難航している。引き続きリクルートを行い、年度内に6ヶ月間のオンラインCREWの介入研究を終了させる予定である。他、オンラインCREWについて「第28回産業ストレス学会」にて教育講演を行ったほか、CREWに関する論文が1編受理された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は、1. オンラインCREWの開発(令和2年10-12月):ヒアリング調査、2. オンラインCREWの実施可能性の検討(令和2年度1月-3年度2月):介入研究による検討、3. オンラインCREWが労働者の心身の健康に関連したアウトカムに与える効果の検討(令和2年度3月-3年度2月):2の前中後において4時点(介入前、介入3ヶ月後、介入終了後、終了から3ヶ月後)のweb調査を実施することである。 1. オンラインCREWの開発(令和2年10-12月):ヒアリング調査は終了し、プログラムに反映させオンラインCREWプログラムを開発した。令和3年4月現在、2. ⅰ. 機縁法にて組織(企業など)の担当者(人事担当など)に連絡し、オンラインCREWの参加集団をリクルートする、の段階であるが、リクルートが難航しており、プログラム介入実施に至っておらず、進捗状況はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
現在、リクルートが難航している状態であり、コロナ禍において、労働場面では関心のあるテーマではあるものの、プログラム実施にいたる余裕がない状況である可能性が高い。今後は、引き続き「2. オンラインCREWの実施可能性の検討(令和2年度1月-3年度2月):ⅰ. 機縁法にて組織(企業など)の担当者(人事担当など)に連絡し、オンラインCREWの参加集団をリクルートする」にてリクルートを行う。これまでは機縁法にて行っていたが、他の方法(例えばSNSを媒体としたリクルート)も視野に入れる。リクルート対象「オンラインCREW が実施可能な環境(wi-fi設備とビデオ通話システムが使用可能な機器等が労働者個人の負担がなく使用可能)が整っている組織内の、労働者が4名(セッションが成立する下限人数)以上所属する集団」に変更の予定はない。リクルートができ次第、速やかに「3. オンラインCREWが心身の健康に与える効果の検討(令和2年度3月-3年度2月):オンラインCREWを実施した集団に所属する労働者に対し、4時点(介入前、介入3ヶ月後、介入終了後、終了から3ヶ月後)のweb調査を実施し、効果を検討する。すべての調査終了後に、担当者とファシリテーターにオンラインCREWに関するヒアリング調査を行い、実施評価を行う。」に移行し、年度内に完了するよう推進する。他、CREWに関する論文1編の年度内受理を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
リクルートが難航し長期化しているため、介入開始に至っていない。そのため、介入に際して使用する予定の資金次年度使用資金となっている。また、オープンアクセスの論文受理が令和3年4月となったため、論文投稿料も次年度使用額となっている。
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