入退院など療養場所の変化は心身両側面に大きな負担をもたらすため、地域と病院が協働する移行期支援が重要である。一方、COVID-19蔓延の経験を経て、病院における移行期支援はその方法の再考を迫られた。具体的にはICT等新たなツールを導入した移行期支援の模索である。新たな移行期支援の導入には課題もあるが、退院直後の再入院予防を見越した家族等への移行期支援(退院指導を含む)の充実化、関係多職種とのリアルタイム情報共有など、移行期支援のDX化において引き続き検討すべき知見も得られている。引き続き、退院直後の再入院等、有害事象予防を目的とした移行期支援のDX化を含むシステム構築を検討していく必要がある。
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