腸閉塞(以下イレウス)の診断を正確に、次に行うべき治療を的確に判断できる画像診断支援システム構築を目指した。本システムは、腸管全体の位置関係を把握し、イレウスの診断及びその閉塞部位を明らかにすることを目指した。 腸管走行解析の改良、解剖学的構造認識結果をもとに腸管走行解析を行う手法を開発し、腸管壁を強調する前処理を導入して誤った短絡を防止することに成功した。また、腸管セグメント間における閉塞区間の長さ、その前後間の腸管径などを分析することで、セグメントの端点から端点までを色付けして表示し、途切れた点や極めて細くなった点を閉塞部位として評価できるイレウス診断補助システムを開発した。
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