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2020 年度 実施状況報告書

臨床研修医のアンプロフェッショナルな行動の評価を行う際の評価基準の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K23192
研究機関京都大学

研究代表者

木村 武司  京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (20459548)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
キーワードプロフェッショナリズム / アンプロフェッショナルな行動 / デジタル・プロフェッショナリズム
研究実績の概要

本研究では医学生と研修医のアンプロフェッショナルな行動を事例集の形でまとめ、医学生と医師のプロフェッショナリズム評価に役立たせ、ひいては医療と医学教育の質や患者診療の質の向上に寄与することを目的としている。
その肝となる事例集を作成するにあたり、昨年の欧州医学教育学会で話題となったデジタルテクノロジーに関するプロフェッショナリズム(デジタル・プロフェッショナリズム)の逸脱についても扱っていく方針で進めることとした。理由としては、特に新型コロナウイルスの影響からデジタルテクノロジーを利用した診療や教育の機会、あるいはその逸脱に関する報告が増えており、注目を集めていることが背景となっている。それに伴い、診療前参加型実習や初期臨床研修あるいは学会の運用など様々な場面で大きな変化が生じており、デジタル・プロフェッショナリズムの領域についての評価にもこれまで以上に喫緊の課題としてとらえる必要が出てきた。
しかし、デジタル・プロフェッショナリズムはまだ明確な定義が定まっておらず、事例報告も散発的か文脈や状況がそぎ落とされた形での報告が多いのが現状である。そこで、デジタル・プロフェッショナリズムの逸脱と思われる行動の詳細な実例を収集するため追加でインタビュー調査を行うこととした。資料をそろえて倫理審査のマイナーチェンジを行った。2021年2月に無事に変更が受け付けられ、募集したインタビューに応じてくれる医学教育者に対して、順次調査を行っていく計画をしている。そのデータは質的にも解析し、発表や論文化を検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

デジタルプロフェッショナリズムの逸脱と考えられる行動について追加のインタビュー調査を行う方針としたことで、倫理審査の変更申請が必要となったため。

今後の研究の推進方策

既に、医学教育関連のメーリングリストにデジタル・プロフェッショナリズムの逸脱に関するインタビュー調査に協力いただける者を募集し、協力いただける者のピックアップが済んでいる。これから、日程を合わせてオンライン上でインタビュー調査を開始し、1か月以内に10件ほどのインタビュー調査を行う計画である。そのデータを分析し、事例集の形式になるような編集とその具体例の概念化とを並行して行うことを検討している。

次年度使用額が生じた理由

追加のインタビュー調査で生じた謝礼とそのデータの解析のための文字起こし、論文化の際の英文校正、学会での発表に係る諸経費に使用する計画としている。

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公開日: 2021-12-27  

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