研究課題/領域番号 |
20K23203
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 謙伍 自治医科大学, 医学部, 助教 (30807110)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2025-03-31
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キーワード | 死亡統計 / 認知症 / アルツハイマー型認知症 |
研究実績の概要 |
本研究は複数の精神科病院における死亡診断書に記載されている死因とカルテを照合することにより、実際に認知症が死因とされるべき割合がどの程度存在するのか等を明らかにすることを目的としている。認知症による死亡率が高いことを明らかにすることにより、認知症は死に至る疾患であることを啓発し今後の本邦の正確な死亡統計調査に貢献する。さらには正確な認知症の死亡統計を算出することにより、認知症に対する適切な保健医療体制の確立や認知症の研究に寄与すると考えている。 申請者および研究協力者は複数の精神科病院で死亡診断書及びカルテ調査を行い、死亡者における認知症患者の真の割合や死亡診断書がどの程度正しく記載されているのか等を調査する。具体的には栃木県内の複数の精神科病院(最大22病院)における死亡診断書を調査し、記載されている死因をカルテ等と照合しWHO の原死因選択ルールに従って再評価する。カルテ病名に認知症が存在し、その進行により経口摂取が不可能にあり衰弱死した場合や嚥下障害 により 誤嚥性肺炎を繰り返し死亡した場合は認知症による死亡と判定する。それらの結果をもとに、認知症が死因とされる割合がどの程度存在しているかを算出する。そしてそれらの結果が、実際に記載された死亡診断書とどの程度乖離があったのか等を明らかとする。 以上のように施行予定であったが令和3年度は感染拡大の影響で他施設に赴くことができず、研究調査を行うことができなかった。令和4年に入り行動制限が緩和されたため研究調査を行うことが緩和されたが、倫理規定が改定されたため、研究者単独で研究調査を行うことが困難となったため他施設に研究調査を協力いただきデータを集積した結果、令和5年に14病院でのデータ収集を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和5年に14病院でのデータ収集を行なえ、それらの解析を行なった。解析の結果の一部をまとめ、令和6年3月には国際学会(International Conference on Alzheimer's and Parkinson's Diseases and related neurological disorders)にて発表を行なった。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き収集したデータを解析しさらに公表を進めていく。現状の予定では令和6年6月に開催される日本精神神経学会総会にて発表を行う予定である。さらに、原著英語論文を現在作成中であり令和6年内に上梓を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス蔓延の影響で研究のスタートが遅れデータ収集に時間を要したため、研究成果の発表のための学会さんんかの演題登録に間に合わず学会参加が次年度となったため。 国内学会参加費、論文掲載費等にあてがう予定である。
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