本研究の分析結果として抽出した【捉え方の意識付け】とその他の11の概念によって構成される現象について、AYA世代患者を支援する際の新たな知見として提示できるものであると考え、現在研究結果の投稿に向けた準備を進めている。 他にも、家族など、他者との関係性に関する価値観や考え方に関わる概念を複数抽出したが、今回の研究では患者自身の経験や認識に焦点を当てたため、他者からの認識や相互作用は十分に把握できなかった。今後の展望として、診療場面の観察を含めるなど、他者との関係性により焦点を当てた研究をおこなうことで、より統合した現象の構造を見出すことができると考える。
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