在日難民の価値観や文化が尊重され難民自身が希望する生活,すなわち「その人らしく生きる」とはどのようなことかを明らかにするために、在日難民14名へのインタビュー調査及び難民コミュニティにおける参与観察を行った。分析の結果、5つの主要なテーマ、「その人らしく看取られる」「自分の文化を安心して守ることが出来る」「信念の場所がある」「周囲の人や日本社会から認められる」「難民としてではなく1人の人間として家族と共に平和な生活を送る」が導き出された。日本における難民の看護モデルに必要な要素として、 安全な場所の提供、対等な立場での関わり、複雑な背景の理解、文化的に配慮した終末期ケアの提供が考えられた。
|