• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

治療と仕事の両立を要する虚血性心疾患壮年期男性のQOLに及ぼす要因の分析

研究課題

研究課題/領域番号 20K23234
研究機関日本赤十字秋田看護大学

研究代表者

北林 真美  日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 講師 (10756472)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2023-03-31
キーワードQOL / 壮年期 / 両立支援 / 治療と仕事 / レジリエンス
研究実績の概要

2020年12月から2021年7月末にかけて質問紙の郵送法によるデータ収集を行った。調査依頼は、840施設に行い、23施設(2.7%)から承諾を得た。承諾を得た施設関係者309人のうち、115人(35.3%)から回答を得た。得られたデータをもとに、分析を開始し、以下のように結果をまとめた。今後は、研究実績について詳細に学会等での発表し、論文投稿を行う予定である。
分析の結果、虚血性心疾患をもつ壮年期就労男性のレジリエンスの特性について、3つに分類することができた。壮年期就労男性のレジリエンスは、全体に高い傾向を示すが、将来への楽観的見通しに対するレジリエンスが低い者が多く存在した。また、レジリエンスの高低には、ソーシャルサポートと心臓リハビリテーションが関連することが明らかになった。
レジリエンスとQOLの関係は、レジリエンスが高い者は生活管理ができ、生物学的心理的社会的文化的局面が安定していること、人生に満足を感じ、自分が価値のある人間だと評価していることが明らかになった。加えて、うつ傾向や不安がなく、心理的な健康が保持できていた。
以上より、虚血性心疾患をもつ壮年期就労男性が治療の継続と仕事の両立をするためには、ソーシャルサポートと心臓リハビリテーションの継続が必要である。よって、看護師は、壮年期就労男性のレジリエンスの特性を捉え、対象者がソーシャルサポートを受けやすく、心臓リハビリテーションが継続しやすい方法を提案する必要がある。これらの関わりによって、対象者は治療の継続と仕事の両立ができ、QOLを促進できることにつながると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

データ収集、分析を終え、結果をまとめることができた。

今後の研究の推進方策

研究成果について、学会等での発表および論文投稿を予定している。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19の影響により、データ収集に期間を要した。現在、分析は終了しているため、今後は、学会発表の渡航費、論文投稿費用として用いる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 虚血性心疾患治療を継続する壮年期就労男性のレジリエンスの特性2022

    • 著者名/発表者名
      北林真美
    • 学会等名
      第23回日本赤十字看護学会

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi