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2020 年度 実施状況報告書

脳卒中再発予防に向けた最適な身体活動パターンの探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K23276
研究機関甲南女子大学

研究代表者

金居 督之  甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 講師 (60880771)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
キーワード脳卒中 / 身体活動量 / 座位行動 / 再発 / 加速度計
研究実績の概要

脳卒中再発予防に向けた方策の一つとして、身体活動促進が挙げられる。身体活動量指標として近年では歩数以外にも、座位行動時間や身体活動強度別の活動時間に対する知見も多く報告されている。しかし、これらの身体活動量指標と脳卒中再発との関連は明らかでない。本研究の目的は、脳卒中患者に対して発症1か月目に加速度計を用いて身体活動量を測定し、患者ごとの身体活動パターンを分類したうえで、発症1年時点での脳卒中再発率と関連するかを前向きに検討することである。本研究により、脳卒中再発予防に最適な身体活動パターンを特定することができれば、再発リスクが高いと想定される患者に対して有効な身体活動マネジメントを検証することが可能になる。
2020年度には多施設において身体活動量測定を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、単施設での測定に限定されている。この期間内で、約50名の取り込みが完了した。今後、この対象者をフォローアップしたうえで、脳卒中再発の有無を調査する予定である。当初予定していたサンプルサイズよりも不足する可能性があるため、身体活動パターンをクラスタリングすることが難しい可能性もある。その際は、身体活動量指標の中央値などで群分けすることとし、脳卒中再発率の差異を検討する。
なお、予備的研究と合わせて現在までに集積されたデータを統合したうえで、入院時の身体活動量指標と本研究で調査する身体機能や退院時の機能予後との関連について論文投稿を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

単施設での対象者のリクルートは順調に進んでいたが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、対象者のフォローアップに影響が生じている。これにより、特に脳卒中再発の有無の確認に滞りが生じている。また、身体活動量測定が予定通り完了した対象者数は計画段階の見込み人数を下回った。そのため、当初予定していた身体活動量パターンをクラスタリングすることが難しい可能性もある。一方、関連テーマの解析結果は学会報告ならびに論文執筆段階であるなど、研究プロジェクト全体としては成果発信のペースを維持している。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、研究協力施設において入院制限などの処置がされた場合は、リクルート期間を予定よりも延長し、データベース構築を行うことも検討する。これに伴い、予定していた脳卒中再発率の確認については、研究期間がずれ込むことが予想される。その一方で、仮説生成の横断的解析や副次的検討について、暫定的なデータを用いて解析を進めて成果発信に繋げる。

次年度使用額が生じた理由

対象者のリクルートが予想を下回っており、解析作業を実施できていないため。今後は、データ解析用のPCの購入費の計上を予定している。一方で、加速度計の消耗・劣化の可能性があるため、さらなる購入を検討している。また、複数の論文投稿を予定しているため、英文校正費と論文投稿費の計上を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 地域在住脳卒中患者における健康効用値と身体活動量との関連2020

    • 著者名/発表者名
      金居督之、井澤和大、久保宏紀、野添匡史、間瀬教史、 島田真一
    • 学会等名
      日本神経理学療法学会学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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