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2022 年度 実績報告書

身体活動によるレジリエンス増強のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 20K23285
研究機関東京大学

研究代表者

上野 雄己  東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任助教 (70793397)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2023-03-31
キーワードレジリエンス / 身体活動 / 精神的健康 / 横断調査 / 縦断調査
研究実績の概要

令和4年度は,令和3年度より実施している縦断調査を継続し約1年間のデータを収集し解析を行い,また既存の大規模縦断調査のデータを使用して運動習慣の効果について再検討した。これらの概要および知見を以下にまとめた。
1.全国30―59歳の日本人579名を対象とした5波(約3カ月間隔)の縦断調査のデータを使用して,身体活動とレジリエンスの関連を検討した。固定効果モデルによる分析の結果,身体活動の移動(通勤や通学,買い物,送迎など)の変化がレジリエンスの獲得的要因の変化に対し正の関連が示された。一方で,仕事(家事や学業,アルバイトなども含む)や余暇活動(スポーツや運動,レクリエーションなど)では関連が確認されず,横断調査で得られた知見とは異なり,身体活動の効果の多様性について慎重に解釈する必要があることが指摘された。
2.全国20―79歳の日本人4,621名を対象とした4波(約1年間隔)の縦断調査のデータを使用して,運動習慣とレジリエンスの関連を検討した。条件付き潜在成長曲線モデルによる分析の結果,レジリエンスの切片と傾きに有意な関連が見られた説明変数として,切片では年齢と性別,教育レベル,運動習慣,朝食摂取頻度,飲酒経験であり,すべて正の関連であった。またレジリエンスの傾きと関連が認められた説明変数は性別と運動習慣であり,いずれも負の関連が確認された。すなわち,ベースラインの運動習慣の高い人ほど,その後のレジリエンスが低下していることを示し,上記の結果と同様に継続的な調査が求められる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 子どもの身体活動とレジリエンス2023

    • 著者名/発表者名
      上野雄己・平野真理・小塩真司
    • 雑誌名

      子どもと発育発達

      巻: 21 ページ: 印刷中

  • [学会発表] レジリエンスの縦断的推移と関連要因──日本における3年間の縦断調査から──2023

    • 著者名/発表者名
      上野雄己・平野真理・小塩真司
    • 学会等名
      日本心理学会第87回大会
  • [図書] Big Fiveパーソナリティ・ハンドブック──5つの因子から「性格」を読み解く──(第9章Big Fiveと日常生活場面──9-8身体特性: BMI身体活動, 競技, 握力, 寿命──)2023

    • 著者名/発表者名
      上野雄己(谷 伊織・阿部晋吾・小塩真司(編))
    • 総ページ数
      296
    • 出版者
      福村出版
    • ISBN
      978-4-571-24105-5
  • [図書] これからの体育・スポーツ心理学(担当:第13章スポーツとパーソナリティ)2023

    • 著者名/発表者名
      上野雄己(國部雅大・雨宮 怜・江田香織・中須賀 巧(編))
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      講談社
    • ISBN
      978-4-06-531169-1
  • [備考] Yuki UENO's Research HP

    • URL

      https://sites.google.com/view/yukiueno/home

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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