研究課題/領域番号 |
20K23288
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
北澤 勝 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (50874533)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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キーワード | 持続血糖測定 |
研究実績の概要 |
本研究課題では病態に応じた個別化した新しい食事・運動療法を提案する。糖尿病診療での最新の血糖モニタリングシステムであるフラッシュグルコースモニタリング(以下FGM)とInternet of Things(モノのインターネット、以下IoT)端末を用いた食事・身体活動モニタリングの併用療法が血糖指標にあたえる影響を、無作為化臨床試験(以下RCT)により検討し、実臨床における有効性を検証する。 2020年度は①FGMを用いた自己血糖値フィードバックを単独で導入した場合(FGM単独群)、② ①に加え、食事・身体活動モニタリングとそれらに基づく生活習慣指導を合わせて導入した場合(FGM+生活習慣モニタリング群)に割り付けるランダム化比較試験を行うための準備を順調に進めることが出来た。近年のIot関連技術の著しい進歩は日進月歩であり、研究計画を策定途中に、FGM及び食事・身体活動モニタリング技術について発展的に大きな変更があった。FGM技術について、従来の専用機器を用いずとも、個々のスマートフォンアプリを用いることで容易に高精度にデータ収集が可能となり、実臨床での利用されるようになって。併せてスマートフォンアプリについても血糖値、食事、身体活動モニタリングを同期する技術開発が進んでいる。そのため技術面を中心に計画変更を余儀なくされたたが、現在は計画がほぼ決定しつつある。研究課題は順調に推移している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
FGM技術について、従来の専用機器を用いずともスマートフォンアプリを用いたデータ収集が可能となり、実臨床での利用されるようになって。併せてスマートフォンアプリについても技術開発が進んでいる。その為研究計画の発展的な変更が必要となった。いずれにしても令和3年度で臨床介入試験を開始し終了する計画に変更はない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度中に介入を終了し、その後解析を実施し、結果を令和3年度末までに報告する。介入研究により得られた血糖変動と食事・運動の関連を併せて把握出来る膨大なデータベースを作成し解析を行う。今後、本解析手法を活用し、糖尿病患者以外の生活習慣病のリスクの高い肥満者などの非糖尿病も対象に加え、更に大規模な臨床研究を開始する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
臨床介入研究で使用するパソコンを2020年度に購入をしたが、予算の処理の関係で2020年度中の会計で処理することが出来なかった。 その為、繰越金が247,777円発生した。研究費の使用計画に変更はない。
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