本研究課題では病態に応じた個別化した新しい食事・運動療法を提案する。糖尿病診療での最新の血糖モニタリングシステムであるフラッシュグルコースモニタリング(以下FGM)とInternet of Things(モノのインターネット、以下IoT)端末を用いた食事・身体活動モニタリングの併用療法が血糖指標にあたえる影響を、無作為化臨床試験(以下RCT)により検討し、実臨床における有効性を検証する。
2020年度は①FGMを用いた自己血糖値フィードバックを単独で導入した場合(FGM単独群)、② ①に加え、食事・身体活動モニタリングとそれらに基づく生活習慣指導を合わせて導入した場合(FGM+生活習慣モニタリング群)に割り付けるランダム化比較試験を行うための準備を順調に進めることが出来た。FGM及び食事・身体活動モニタリング技術について発展的に大きな変更があり、従来の専用機器を用いずとも、個々のスマートフォンアプリを用いることで容易に高精度にデータ収集が可能となり、発展的に大幅な計画の変更を行った。 その他スマートフォンアプリについても血糖値、食事、身体活動モニタリングを同期できるようになり、更に変更が必要となった。
研究計画の見直しを行い、2021年度は①FGMを用いた自己血糖値フィードバックを単独で導入した場合(FGM単独群)、② ①に加え、食事・身体活動モニタリングとそれらに基づく生活習慣指導を合わせて導入した場合(FGM+生活習慣モニタリング群)に割り付けるランダム化比較試験を開始した。開始後も研究計画の微修正を余儀なくされたが、現在順調に臨床研究が進行中である。
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